福島でみた避難所の実情
はてなブログさんから「1カ月ブログ更新してないよ~」とお手紙が来ました。
お知らせしてくれるのありがたい。
というわけで先日福島へおでかけしたときのことを書きます。
この前の1月、とあるプログラムに参加して福島へ行ってきました。
国の東北復興支援事業の一環ということでしたが、普段旅行らしい旅行などまったくしない人間なので純粋に見知らぬ土地を訪れるのは楽しかったです。
地元の企業さまを訪問してお話を伺ったり、福島のおいしいお料理やお酒をいただいたりと、とても充実した時間を過ごすことが出来ました。
個人的に印象に残っているのは「いわき・ら・ら・ミュウ」という施設を見学した時の事です。
1階は海産物やお土産品などが売られていましたが、2階では震災やその後の復興事業についての資料が展示されていました。
その中でも特にショッキングだったのが、「体育館の床にブルーシートを敷き、段ボールの簡易的な仕切で区切られた避難所の状況」を実物大で再現したもの。
テレビのニュース番組などで映像を観て知っていたはずなのに、実際にこの目で見ると言葉にならないような衝撃を受けました。
このような環境で過ごす方々の身体的、精神的ストレスは計り知れません。
日本で暮らす以上、地震や豪雨などの災害は常に隣り合わせです。
災害を起こさないようにするのは不可能なので、大事なのは被害をいかに最小限に抑えるか、災害が起こった後どうするか、になります。
2016年の熊本地震では、避難所の環境の悪さから車中泊を選び、エコノミークラス症候群になってしまったという話も聞きました。
被災者の方が「これから」を考えるためには、身体を休めたり心を落ち着かせることが出来る空間が必要不可欠です。
安心して眠れる場所がないのは、とてもつらいことだと思います。
世界に目を向ければ、様々な理由でそれまで住んでいた場所を離れざるを得なくなり、難民として生活している方もたくさんいます。
災害の多いこの国で、被災した方々が安心して過ごせる空間をデザインすることは、日本だけでなくそういった世界中の困っている人たちへの支援にも繋がるのではないかと思います。
東日本大震災の発生した当時、私は高校を卒業して建築の学校に進学するというタイミングでした。
坂茂さんがデザインした海上輸送用コンテナを利用した仮設住宅がネットで紹介されていて感動したのを覚えています。
http://www.shigerubanarchitects.com/SBA_NEWS/SBA_van_p2.htm
(↑これめっちゃ良くないですか、シンプルで合理的、平常時で住みたい、好き)
コンテナハウスをデザインした坂さんは、熊本地震の際、紙で出来たポールと布を使った間仕切システムを避難所に設営する支援もされています。
http://www.shigerubanarchitects.com/works/2016_kumamoto-PPS4/index.html
「そもそも地震大国ニッポンのくせに避難所のこと考えてなさすぎじゃない?おろそかすぎじゃない?」
というのがら・ら・ミュウで展示を見ての素直な感想です。
公立の小中学校の体育館は、自治体から避難所に指定されているのにそのように使用する前提で設計されていないのでは…エアコンがないとかありえないでしょ…生死にかかわるでしょ…
今回記事を書くにあたり「その辺実際どうなの?あれから7年も経ってるし、さすがになんか変わってるよな」と思ったので少し調べてみようと思います。
近いうちにまとめてまた更新したいです…
なんだかシリアスっぽい話になってしまいましたが、ら・ら・ミュウは良いところなのでぜひ行ってみてください。
近くにアクアマリンふくしまもありますよ。
あと海沿いにあるのでかもめさんを近くで見ることも出来ます。かわいい。