私的「脳がバグる会話」

「○○がもしあったら私にください」という意味で「○○ないよね?」と聞いてくる人がいる。

実際はそれが必要だからこうして私に尋ねているわけだが、「ないよね?」という言葉だけでみればそれがないことが前提で「ないことの確認」のように思える。

さらに言ってしまえば「あったら困る」というニュアンスさえ受け取れる。

 

似たような場合で「よろしければ○○していただきたいのですが」という意味で「○○してくれないよね?」と聞かれることもある。

これも遠回しな(当人の希望と相手に伝える言葉が反対になっている)依頼であり、しばしば私の脳は誤作動やフリーズを起こす。

「状況的にこれは私に『依頼』をしたいのだな」ということがわかっても、耳から入る言葉が逆だから混乱するのだろうか。

 

こういうものの言い方をする人は世の中に少なからずいるらしい。

四半世紀も生きていれば「これは言外にこういう意味がある」というのはなんとなくわかるようになってきた(と思いたい)。

しかしその処理を瞬時に自動的にすることが出来るかというとまた別で。

 

個人的に「人とのコミュニケーションって難しいな」と感じるのは例えばこんなところ、というお話でした。